それぞれの結末

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いきなりですが、あなたは何のために働いているのですか?

こんな質問をしたくなるような出来事が、ヴィンテージハウス発足時にあったのです。みなさんはどう感じられるでしょうか? ヴィンテージハウス発足時にスタッフを募集しました。私たちの仕事に興味を持ってくれる人、私たちの想いに共鳴してくれる熱い仲間を募ったのです。

採用に至ったスタッフのうちの2人のことをお話ししましょう。

ともに未経験だった応募者

まずは38歳のAさん。前職はハウスクリーニング業でしたが不運にも会社が倒産。転職を余儀なくされてしまいました。しかも奥さんと高校1年から2歳まで4人の子供を抱えてその状況に追い込まれてしまったのです。弊社の仕事にもちろん興味を持ってくれていたのですが、募集職種に関して経験は一切ありませんでした。通常なら採用に踏み切りにくい状況です。しかし彼には強力な志望動機がありました。それは「家族の生活を絶対に守りたい」というもの。その思いはこちらにひしひしと伝わってきます。そこに心を動かされ私たちは採用を決定したのです。

もう一人は44歳のBさん。Bさんは失業したわけではなくしっかりした会社の正社員。勤続年数も26年と安定した人生を歩んできました。しかし「自分の夢だったインテリアの仕事をしたい」と応募してくれたのです。ただ勤めていた会社は建築やリフォームとは無縁の業種。44歳という年齢でまったく未経験の世界に飛び込もうという決断です。独身ならそれも“あり”とも思えますが、奥様とまだ幼い二人の子供を持つ一家の大黒柱です。私たちは思わず翻意を促しました。
しかし、収入が激減することも覚悟のうえ、奥様もご主人の夢を応援するための努力をおしまない、と力説。さらに、私たちが採用しない場合には改めて同じような仕事を探すという強い意志を訴えてきます。その熱い思いにほだされ採用を決めました。

進むべき道

その後二人はどうなったでしょうか。
残念ながらAさんは1年後退社しました。ヴィンテージハウスの仕事に関しては何の経験もありませんでしたが、私たちが期待する独特の塗装などの呑み込みも早く、一人前のプロとして通用するレベルに近づいていました。それだけでなく、人が嫌がるような雑用も嫌な顔一つしないでやってくれていました。
そんなAさんでしたが退社する際に「好きなハウスクリーニングの仕事をしたい」と言って去って行きました。

一方のBさんはというと、44歳という年齢を感じさせないてきぱきとした身のこなしで朝晩の雑用をこなし、休日は事務所2階の工房で塗装と左官の練習、そして現場の端材を利用しては小物づくりに取り組んでいました。
そして現在は、一人前のシャビー塗装職人、そしてモルタル造形の職人と言えるまでに成長してくれています。それも自分で色を調合し、お客様の要望にあった色味を提案しているのですから、もう立派なデザイナーでありコーディネーターです。転職時の夢が叶いつつあるのです。

違いをもたらすもの

ここでご紹介した二人の結果は対照的なものになってしまいました。何が違っていたのでしょうか? 
私たちは、「家族を養う!」というAさんの強い思いに打たれ採用を決めました。しかし生活が安定してくると、いろいろと考える余裕も出てきます。そして本当の自分、あるいは自分が本当にやりたいことに気づくことがあるのです。それを自覚して再決断をしたAさんは立派でした。その意味では、Aさんという人物を選んだ私たちに間違いはありません。

しかし退社に関しては「仕事は生業としてだけではなく、自己実現につながるもの」という部分を見落としていたという大きな責任があると考えています。私たち同様、その部分にもAさんはパッションを持っていると勘違いしていたのです。
家族のために働くAさん、そして家族を犠牲にしてまでも自分のやりたいことを貫くBさん。一般化することはできませんが、この部分が結果として大きな違いとなったのです。もちろん、AさんとBさんのどちらかが正解という訳でもありません。

しかし、好きなことのためなら辛いことにも耐えられる。続けられる。だからこそ成就する、と思えます。言い換えると、好きなことを続けることにこそ意味があり、結果が残るのではないでしょうか。

“ヴィンテージハウス”は、そんな想いを持った人たちの集まりのようです。

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